ある日の東京ウエスト動物病院 Blog
ペットの緑内障ってこんな意味で緊急疾患です - 2009年05月24日
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ペットの緑内障は緊急の病気ですが、どのような意味で緊急かと申しますと、一つは視力喪失の問題、あともう一つは痛み(目の激痛)の問題です。
症状のレベルは、そのひどさ(眼圧の高低など)や感じ方(個体差など)で様々です。でも目や頭に強い痛みを感じること(目を閉じる、おとなしくなるなど)は多いと思います。
下の写真は、目の中で水晶体が前側にはずれ、前方脱臼(丸く白濁した部分)を起こした症例です。
眼圧が上がることでの痛みプラス角膜の内側(神経がある)と水晶体の表面がこすれての痛みが重なり、ダブルの激痛が襲ってくると思われます。
この緑内障という病気は、発症と共にできるだけ早く対処すべき疾患です。数日から1週間ほど様子をみましょうという対応では手遅れです。視力を失ってしまいますし、痛みの軽減も計れません。
痛みをとってあげるだけでもずいぶん楽になります。
視力を回復させる、もう一つは痛みの軽減をはかり少しでも楽にしてあげる、このような意味で緑内障は緊急の病気です。
治療のターゲットは、極めて早期であれば『視力の回復』ですが、日にちが経ってしまい、それが困難な時は『痛みをとる』ことが治療のターゲットになります。
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