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ペットの血液型ってどんなことに役立つの? - 2008年07月15日

ご訪問いただきありがとうございます。

血液型って、あまり馴染みのないものだと思いますが、その名の通り血液の型のこと。大学教員時代、血液型輸血は私の研究テーマでもあったんですが、赤血球やリンパ球の型、供血犬の確保輸血療法や臓器移植などに関わっていました。

血液型と言われても、個体の区別なく、同じに見える赤い色の血液のどこが?、何が違うの?と言われてしまいそうで,分かりにくいですよね。 
                血液型は皆違う

上の写真のように、実際採血した血液はどれも同じように見えますが、どれひとつとして同じ血液型の個体はいないといってもいいんですよ。

誰でも知ってるのは、ご自身のABO式でしょうか。でも、そのほかにもたくさんの血液型はあるんですよ。その組み合わせを組んでいくと、血液型の種類は宇宙的な数にのぼり、地球人口の数なんて比ではないんですよ。従って、理屈の上では、一卵性の双子を除いて同じ血液型の人なんてこの地球上には存在しないことになります。でもメジャーな血液型を合わせて(マイナーなものは無視して)、輸血や移植は行われているんです。

ペットにも同じように血液型はあり、犬にも、猫にも、ウサギにも、また、家畜といわれる動物(牛、馬、豚、鶏など)にもあります。魚にも、植物にも血液型はあるんですよ。このようなことから考えると、野生の動植物も含めて地球上の生き物にはすべて血液型はあると言えるのでしょうね。

なぜこのような違いがあるのかはよく分かりません。難しく考えるよりは、違いがあるのが自然なことだと受け入れた方がよさそうです。
では、ペットの血液型はどのようなことに役に立つのか、ご存じですか?
  1.トラブル時の個体識別、犬の同期複妊娠での親子鑑定(D式血液型の応用)など
  2.安全な輸血
  3.新生子溶血性疾患の予防(交配の組み合わせを考える)
  4.より能力の高い個体を選別する、例えば、盲導犬に適した犬を効率よく作り出す
  5.抗病性の高い(病気になりにくい)個体を作り出す、いわば改良
  6.遺伝病や特発性(とくはつせい)疾患の補助診断
などが挙げられます。

ペットの領域でも遺伝子解析は少しずつ進んではいますが、遺伝子診断などはまだ限られた品種に対してだけ実験的に可能という段階で、広く臨床応用できるにはもう少し日時がかかるようです。でも将来はペット診療においても遺伝子診断、遺伝子治療といったことが少しずつ応用されていくと思います。
将来的には、性格と血液型なんてのが分析されて、A型の人が飼うなら、この品種のこの血液型が相性がいいなんて、面白い話題が持ち上がるかもしれませんね・・・。


ejima_ac at 14:01 コメント( 0 )トラックバック( 0 )  この記事をクリップ!

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