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終末医療 - ふだんのペット診療で気になること - - 2008年07月19日

ご訪問いただきありがとうございます。

ふだんの診療で気になること・・・、
今回は、ペットの終末医療について簡単に触れてみたいと思います。

知り合いから、『ペットの診療は終末医療じゃないのか』と言われてしまいました。
少なくとも自認はないのですが、実際来院するペットをみると否定できない面もあります。ペットはものを言いませんし、自分の痛みやつらさをボディランゲージで表現はしますが、口に出すことはできません。

それだけに、どれだけペットのことに関心を向けられるか、飼い主様側としてどれだけその子の変化をくみ取れるか、また、動物病院側でもどれだけ病状を把握し、適切な対応ができるか、またもうひとつ、ふだんからどれだけ病気についての啓蒙をはかれるか、にもかかっているんでしょうね。

  お腹のレントゲン写真
 お腹の中の腫瘤病変

上の写真は最近の子の事例です。お腹のレントゲン写真ですが、点線のエリアに白い部分が見られます。これがこの子の病気の本態(肝臓の腫瘍ではないか)と考えています。

この子は高齢の犬で、診てみると皮膚炎、被毛はバサバサ、乳腺に多数のシコリがあり、血液検査ではすごい肝障害、貧血、低血糖が、画像診断(超音波検査&X-ray検査)では肝臓の腫大や腫瘤、脾臓の腫れなど、さまざまな症状・所見が見つかったのです。
どうしてここまで・・・と正直感じてしまった症例でしたが、今となっては致し方ありません。飼主様も根治療法は無理だろうから、できるだけのことをしてやりたい、特に痛みについてはできるだけ軽減を図りたいと希望されています。こういう症例を終末医療といわれてしまうのでしょうか。考えてしまいます。

そこで大切なのが、予防に徹することなんでしょうが、飼主様にあっては、『ペットを飼うということは全介護をしてあげる』、『日常の変化や訴えを汲み取ってあげる』という姿勢は欠かせません。でも、実際にはお仕事などいろいろあってペットのことまでなかなか手が回らないというのが実情かもしれません。
診療する側にあっては、予防についてもっと理解を深めていただくような工夫とアイデアが必要なんでしょう。いざ重い病気になってからではなく、その前に何を、どのように気をつけるかをもっと発信する努力が必要なのかもしれません。

ejima_ac at 15:30 コメント( 0 )トラックバック( 0 )  この記事をクリップ!

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