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チューブ フィーディング(Tube Feeding) - 2008年04月19日

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先日、まだ目も開かぬ生後10日ほどの赤ちゃん猫のほ乳ケアをする機会がありました。
その子猫の経過は残念な結果に終わってしまったのですが、この子が保護された時の状況を考えると、致し方なかった事かもしれません。

見つけた時、すでに3匹中2匹は亡くなっていて、この子だけ息があり、少しだけ動いていた状況だったと飼主様は仰っていました。飼主様へ新生子のケアについてご説明し、やっていただいたのですが、ご家庭ではなかなかうまくいかず、お預かりすることになりました。

この子のミルクを吸う力はとても弱く、ほ乳瓶での授乳はうまくできないという経過でしたので、チューブ フィーディング(Tube Feeding)に切り換えました。

 チューブ フィーディング用に準備した温かいミルク
チューブフィーディング

新生子用の温かい粉ミルクを作り、先ずは5mlを容器(ここでは注射器を利用)に準備して、細いチューブを接続し、そのチューブを口から飲ませて先端部分を食道内に進めます。
気管の中にチューブが入らないように、この子がゴクンと飲み込む動作にタイミングを合わせてチューブを飲み込ませます。そうすれば、気管にチューブが誤入することを防げます。
チューブの先は胃の手前で止め、また、チューブが気管の中に誤入してないかを再確認し、ゆっくりと少しずつミルクを注入していきます。
食道内においたチューブが抜けないように顔とチューブを軽く固定しながらゆっくりと注入します。そのような時、嫌がって暴れるようなことはあまりありません。

チューブフィーディング

注入が終われば、速やかに抜き去ります。
飲ませる量や回数は、お腹のふくれ具合(満腹度合い)や体調、バイタルサイン(Vital Sign、生体情報)などを診て判断します。

ejima_ac at 08:31 コメント( 0 )  この記事をクリップ!

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