ある日の東京ウエスト動物病院 Blog
より安全な麻酔管理をめざして - 2008年03月20日
ご訪問いただきありがとうございます。
先月の後半、吸入麻酔器のメンテナンスを行いました。
このメンテは、日常診療の中で手術機会が多い当院としては欠かせません。全身吸入麻酔の安全性はできるだけ高いことが要求されます。
当院では、ふだんから吸入麻酔機器の管理やメンテナンスには十分気をつけ、使用前のチェックはもちろん、使用後の清掃も怠りません。また、外注による定期的な専門的、高度メンテナンスも不可欠です。
今回、吸入麻酔機器類の清掃・メンテナンスを行う機会をとらえて、より安全な麻酔管理をめざして、下の写真のような呼吸監視モニターとしてのアプニア(無呼吸)モニタと人工呼吸装置(レスピレーター)を新しく導入しました。
左上:アプニアモニタ(呼吸監視モニター) 右下:人工呼吸装置(レスピレーター)
ちょっと専門的になりますが、前者は、回路内のガスフロー(気流)変化を温度変化として検出し、自発呼吸の有無を監視するもの、後者は換気回数、吸気時間、1回換気量などを設定して呼吸を担わせるものです。
通常、麻酔中には、バイタルサイン(Vital sign 生体情報)の視触聴取のほか、心電図による心臓の監視モニター、炭酸ガスなどによる呼吸の監視モニターなどをやってきています。今までの管理レベルが低い水準にあったということでは決してないのですが、新しいモニターやレスピレーターの導入でさらなる麻酔管理レベルの向上を目指したいと考えています。
今まで同様、『麻酔事故はあってはならない!』の信念で。
新しい吸入麻酔装置(すでに稼働中)
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