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2019年08月

SARDS サーズ(6) - 2019年08月01日

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SARDS(サーズ)

SARDS(サーズ: 突発性後天性網膜変性症候群)の原因は30年以上にわたる調査研究にもかかわらず、単一の疾患なのか、複合性の疾患なのかさえもまだ解き明かされていません。

疾患の特徴は、視力の低下や喪失ですが、視覚障害が疑われる段階から体重増加、多食多飲、多尿、嗅覚の喪失などが見られることもあるとされています。SARDS罹患犬の85%にこのような全身性の臨床症状が視力喪失に先行して見られることもあれば、同時に起こるケースも知られています。また、無症候性肝障害など副腎皮質機能亢進症を示唆する内分泌障害も75%に見られています。

ある疫学的研究においては、発症の季節性が示唆されたこともありますが、現在は支持されていません。また、都市部、ノン都市部の環境的なリスク要因についても特定はされていません。全身麻酔、グルーミング、ペットホテル、住環境の変化、抗寄生虫薬の使用、ワクチン接種など、ストレスの多い状況下でのSARDS誘発の可能性は懸念されているようです。

SARDS罹患犬から採取した硝子体試料において、グルタミン酸濃度の上昇が報告され、グルタミン酸の興奮毒性もまた、SARDSにおける光受容体の機能喪失を引き起こす可能性のある1機序として提起されたことはありますが、特定には至っていません。

このようなことから、 SARDSは多様な症状を示し、また いかなる因果関係もこれまでに証明されていないことから、この疾患の病因、ひいては単一の疾患と言えるのかどうかについても大きく議論が分かれています。

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ejima_ac at 00:00 コメント( 0 )  この記事をクリップ!