ある日の東京ウエスト動物病院 Blog|東京都小平市学園東町の動物病院

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マルチーズ 女の子 両目の重度結膜炎 After&Before - 2018年10月20日

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今回は、重度の結膜炎で悩むペット(マルチーズ、13歳、♀避妊済み、BW 1.9Kg)の事例を簡単にご紹介致します。

マルチーズ 女の子 両目の重度結膜炎 After&Before 前々から両目のメヤニがひどく、瞼がくっついて開かないほど
 にひどいとのことで来院された子です。
 目薬による点眼治療を始めると改善は見られていましたが、
 治療のレベルを下げると再発の兆候が出て良くない印象でし
 た。なかなかスパッと改善しないということで、両結膜の培養
 感受性試験をお勧め致しました。
 [0082 3400 NKNSHR]

その結果は、両目からブドウ球菌(スタフィロコッカス・インターメディウス Staphylococcus intermedius)とジフテリア菌(コリネバクテリウム・ジフテリアエ Corynebacterium diphtheriae)の2菌種が検出され、感受性試験の結果から、両目共に効果が期待できる抗生剤はアモキシシリンクラブラン酸とファロペネムの2剤ということでした。

当院では、ファロペネムを使い経過を見守りましたが、順調な改善は見られ、現在は目薬のみでの経過観察に入っています(写真左側)。飼主様もとても安堵されています。
効果が期待できる抗生剤の種類はかなり限定(2種類のみ)され、この子に合った薬が少なく今までうまく合致しなかったことが再発を繰り返す要因だったと思われました。

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SARDS サーズ (4) - 2018年10月10日

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SARDS(サーズ)

SARDS(サーズ: 突発性後天性網膜変性症候群)に罹患した犬は、一般的に数日から数週間の間に急激な視力喪失を示します。この視力の衰えはあまりに急激なため、かえって飼主の方も気づきやすいようです。患眼の病理組織学的検査の実施例は少ないのですが、光受容体の外側セグメントの喪失を示し、網膜電図(ERG)検査では消失型となります。

臨床的に正常な眼底所見を伴う場合、この消失型ERGは本SARDSの顕著な特徴と言えます。通常、ERGにはその影響が現れない視神経炎や頭蓋内腫瘍など他の神経学的原因による急性視力喪失と鑑別することができます。

一般に、SARDS(サーズ: 突発性後天性網膜変性症候群)罹患犬は明らかな神経学的徴候(発作や痙攣など)を示しません。しかし、一部の患犬では、急性視力喪失と全身性の症状との関連が疑われる興奮性を示すことがあるとされています。当初の診察では、眼科検査の所見は正常であるか、もしくは視覚障害の程度を明らかにできる所見は得られません。特に、眼底は正常像を示します。

視覚障害の度合いと一致しない網膜の微細な変性または血管の変化は見られることはあります。一般的な網膜変性もしくは萎縮で見られる明白な眼科的徴候(網膜の菲薄化による過度のタペタムの反射性亢進、網膜血管構造の減弱、視神経乳頭の蒼白化など)は、SARDS発症から数ヵ月後に現れるとされています(つづく)。

                 SARDS サーズ(3) - 2018年06月1日
                 SARDS サーズ(2) - 2017年11月1日
                 SARDS サーズ(1) - 2017年08月15日

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中学生(小平五中)の職場体験学習 2018 - 2018年10月01日

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小平5中 職場体験学習  2018(H30)09 11 12 14 今年の小平5中の職場体験学習は、昨年同様3日間[2018(H30)
 年9月11日、12日、14日]受け入れました。
 右端は今回担当していただいた当院の動物看護師(Veterinary
 Nurse)です。
 小平五中の職場体験学習は、2014(H26)年からスタートし3年
 目を迎えます。今回も2年生3名での参加でした。



動機は、三人三様で『将来、動物関連の仕事に就きたい。』、『動物病院での仕事や動物への知識を深めたい。』、『将来、動物と触れ合える仕事をしたい。』などでした。
1日目は初めての体験でもあり、緊張と立ち仕事で腰が痛かったり、体も辛かったのではないでしょうか。今回は体調を崩し、横になって休んでもらうことが多かったです。でも、彼女らにとってはよい体験の場になったと思います。

職場体験とはいえ見学が主ですが、現場の内側から専門職の一端を覗く機会はいい経験になったと思います。診察が終わった後、 『お大事にしてください!』と患者様への声かけもやってもらいました。最初の内はやりずらかったようですが、頑張って挑戦してくれていました。

小平5中 職場体験学習  2018(H30)09 11 12 14
診療の合間を見て聴診も体験してもらいました。そのほか、眼科検査の見学、資料の整理、清掃、器具器材の準備や洗浄、お薬処方の準備補助、洗濯物の片付けと整理、診察の見学など色々なことを体験してもらいました。担当の先生が現場の視察に来られていました。
いつものことながら当院のスタッフにも指導を分担してもらいました。
今後も要望があれば、これからの日本を背負って立つ若い人に、また、地域のために役立つことと思いますので、当院スタッフの協力を得ながら続けたいと思っています。

なお、趣味の欄に、『絵を描く、縄跳び、清掃、バトミントン部』、『マイペース、音楽を聴く、絵を描く、美術部』、『大人が少し苦手、やる時はやる!、歴史が得意、美術部』とあったのは各々でいいなぁと思いました。

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