ある日の東京ウエスト動物病院 Blog
猫のチェリーアイ Feline Cherry Eye - 2012年04月16日
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猫のチェリーアイ は比較的稀な少ない病気です。
この子はバーミーズ(Burmese)、1歳11ヶ月齢の若い男の子(♂)です。
きのうから症状が出たということで来院されました。
でも、よく話を聞いてみると、4ヶ月前にも一度症状が出て、
その時は目薬で治った(引っ込んだ)とのことでした。
チェリーアイは瞬膜腺(しゅんまくせん)を固定している組織が
先天的に欠損していたり、未発達だったりすることによります。
しっかり固定できていないので、何かをきっかけに出てしまう
のでしょう。それが今回の出来事だったというわけですね。
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この病気は、シニアの年齢層で出ることもありますが、何と言っても若い子での発症が多いです。
遺伝的要素が絡んでいるようです。
その意味で、反対の目にも発症することがありますので、そのことをしっかりと飼主様にお伝えしておく必要があります。
下の写真は大きく撮った画像ですが、チェリーアイの部分は血管が発達して、かなり赤いことがわかります。。
期間が長いと炎症はひどくなりやすく、中での癒着も進みます。
治療となると 手術 が必要ですが、慢性であればあるほど
手術は多少やりにくくなります。
当院では一次および二次診療として、手術を実施していますが、
その成功率は極めて高いものがあり、当院でのチェリーアイの
手術で術後に再発した例はありません。
ちなみに、手術に当たっては、伝染性腹膜炎、エイズ、白血病などのウイルス性疾患(採血をして調べます)を始め、他にも問題となる異常所見がないか血液検査、X-ray検査、心電図検査などで確認しておくことが大切です。
■ 瞬膜(Nictitating membrane)とは、
多くの動物が持っている、まぶたの内側にある薄い膜のことです。
瞬時に目を保護したり、病状の兆候を示すこともあります。
人にはありません(人であったら狼人間でしょうか)。
■ 瞬膜腺(Gland of Nictitating membrane)とは、
上の瞬膜の裏側で深い奥底にある柔らかいマシュマロみたいな
小豆大ほどの小さな腺組織のことです。
涙の30〜50%を作り、『涙袋』とでも覚えてもらうといいでしょうか。
それ故、摘出してしまってはいけません。
よけいなものが出ているのではないので、元の位置に戻すのが治療のポイントです。
この涙袋が、表に顔を出してしまうのがチェリーアイです。
瞬膜腺の色がサクランボみたいな鮮やかな赤色をしていることで、チェリーアイと言われます。
ツグミ(鶇) - 2012年04月07日
ご訪問いただきありがとうございます。
冬鳥としてふつうに見られるツグミ。
いずれもニコン1 V1 + FT1 + 200-400mm
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ツグミの小話: スズメ目、スズメ亜目、ツグミ科、ツグミ属、ツグミ種
かつては渡りの時期に霞網(かすみあみ)でたくさん確保され、焼き鳥として供された。
ツグミの語源は明らかにされていないようです。
異名はたくさんあって、地鳴きのクワッ、クワッからの『くゎっか』、『くゎってう』、胸から腹にかけて、籠(かご)の編み目のように見えることからの『かごめ(籠目)』、他に、『しづとり』、『しなひ鳥』、『まてう』、『はなすひ』、『まつぐみ』など、また、方言も多く、『ちゃうまん』、『つぎめ』、『つぐ』、『つぐじ』、『つくしらう』、『つくじろ』、『つつ』、『つづみ』、『つむぎ』、『てうま』、『ばめき』、『やちつぐみ』、『やぶつぐみ』など、オランダ語訳は『レイステル』。
1ページ容量の限界: 本分の文字数が多すぎます。 - 2012年04月01日
ご訪問いただきありがとうございます。
2012(平成24)年のお正月に取りまとめた、
当院のブログ記事群、
・ 2012 飼い主の方々に役立つ情報 - 2012年01月01日
・ 2012 フォト撮り隊 - 2012年01月06日
は、いずれもブログ記事の1ページ容量の限界に達し、
これ以上記事を書き足すことができなくなりました。
本分の文字数が多すぎるということがその理由です。
そこで今後は、取り上げたテーマ毎に関連した情報をとりまとめて紹介していこうと思います。
例えば、
当院で扱う外科手術 というテーマを取りあげた場合、例えば以下のようになります。
・ 外科療法
・ 猫の日帰り白内障手術 Day Trip Cataract Surgery in a Cat - 2010年10月01日
・ 超音波手術装置 SonoSurg(ソノサージ) シザース - 2010年03月21日
・ チェリーアイ手術 Cherry Eye Surgery - 2009年10月14日
・ 眼科の手術にはどんなものがあるの? - 2008年07月09日
・ 絹糸の過剰反応 - 2008年05月10日
皆様に利用していただきやすいよう、目を通していただきやすいよう工夫して参ります。