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ウェルシュ・コーギーの変性性脊髄症(へんせいせいせきずいしょう)3 - 2011年12月01日

ご訪問いただきありがとうございます。寒さが身にしみる師走になりました。 

ウェルシュ・コーギーのDM 3回目は、変性性脊髄症(へんせいせいせきずいしょう)
 Degenerative Myelopathy (DM)の原因について
 簡単に述べてみます。

 原因の最有力候補はある遺伝子(いでんし)の変異(へんい)です。
 この遺伝子(いでんし)は、スーパー オキシド ジスムターゼ 1
 (SOD1、SuperOxide Dismutase 1)というタンパク質を
 コード(規定)している遺伝子(いでんし)です。


このSOD1というタンパク質は体の中に過剰に発生した活性酸素(かっせいさんそ)を除去するのに関与しているとされています。
ウェルシュ・コーギー(Welsh Corgi)のSOD1をコード(規定)しているこの遺伝子(いでんし)に変異(へんい)が起こると、規定されているSOD1というタンパク質に機能異常が起こり、体の中で発生した活性酸素(かっせいさんそ)を除去しずらくなり、酸化ストレスや細胞毒性などが進んでしまい、結果、脊髄の神経細胞が変性(死滅)していくとされています。

一般に、この活性酸素(かっせいさんそ)の過剰が原因で起こる病気には、人ではアトピーをはじめ癌や生活習慣病などもあり、さまざまな病気の8〜9割に関与し、さらに、シミ、シワを始めとした老化にも関係していると言われています。
このようなことから、本症においても抗酸化(酸化を抑える)の考え方が大事とされています。(つづく)


ejima_ac at 00:00 コメント( 0 )  この記事をクリップ!

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