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猫の日帰り白内障手術 Day Trip Cataract Surgery in a Cat - 2010年10月01日

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通常、ペット(犬、猫、ウサギ)の白内障手術は数日間の入院を伴います。
でも、今回ご紹介する子は性格的一面から入院生活は負担が大き過ぎると判断し飼主様との話し合いで日帰り白内障手術(Day Trip Cataract Surgery)と相成りました。
手術直前に来院していただき、手術後すぐに退院という超最短スケジュールでした。

猫の日帰り白内障手術 この写真は白内障手術29日目、
 経過は順調で目の所見に問題は
 みられていない。
 (0048*6900 ON*nmhi)








ところで、この子の手術前の白内障は成熟白内障(せいじゅくはくないしょう)という段階で、見た目にも真っ白で、左目の視力はほとんどない状態でした。

今回の日帰りプランについては、入念な前打ち合わせの上、飼主様もご納得の上で進められました。
もちろん、各種の前検査を行ったのは当然ですが、特に大事なのは術後のご自宅でのケアです。例えば、
     ・エリザベスカラーの装着
     ・点眼
     ・飲み薬
     ・目を含めた体調全般の観察など
についてやっていただくよう十分な打ち合わせを行いました。

下の写真は1年8ヶ月前の初診時のものです。
初診時の左目所見 前房出血(ぜんぼう しゅっけつ)や
 角膜沈着物(かくまく ちんちゃく ぶつ)
 などを伴う強烈なブドウ膜炎を引き起こしていました。








治療によりブドウ膜炎は治まっていきましたが、白内障が徐々に進み、1年と8ヶ月後の白内障手術となった経緯でした。
手術がうまくいくかどうかブドウ膜炎がひどかっただけに心配な面もありました。
しかし、結果はとてもいいようで何よりです。


ejima_ac at 06:00 コメント( 0 )  この記事をクリップ!

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