ある日の東京ウエスト動物病院 Blog
ペット高齢化の背景は? - 2010年05月23日
ご訪問いただきありがとうございます。
写真の愛犬『モモ』 17歳は21年前の5月の連休、お隣りY県のお知り合いの農家から譲り受けた雑種の小犬でした。
他の兄弟犬たちの中で少し押され気味のおとなしそうな子で、
そんなところが気に入って決めたんです。
帰りの高速道から見る遠くの山肌に桃の花がとてもきれいで、
その情景からネーミングしたことは忘れません。
♂でしたので、家族は 桃太郎 と言ってましたが、相談の上、
結局、短くモモと。
若い頃は元気でした。譲り受けて随分経った頃、会った元の
飼主は『家にいる兄弟犬たちより一回り大きいね。毛艶もいい
ね。』なんて言ってくれました。
再会を嬉しがるモモの姿を見て、あぁ〜ちゃんと覚えているん
だなぁと感心したことを覚えています。
でも、年を重ねるにつれ少しずつ後ろ足が弱くなり、歩様は
ゆっくりとなり、足腰の衰えが進み、弱くなったなぁと感じ
るようになっていきました。
その後認知症が出て、ペットは元来が全介護とはいえ、真の意味での全介護になり、おむつを着け、床ずれに気をつけて世話をするようになりました。
モモは17歳まで生きましたが、犬としては高齢の方だったと思います。
私が子供の頃は、だいたい4〜5歳で亡くなる犬が多かったんですから・・・。
この子を可愛がってた妻はこの時期なおのこと一生懸命に、楽しく世話をしてあげていたように思い返されます。
高齢化はペットの世界でも一般的なことになってきています、認知症が問題なほどに・・・。
このペット高齢化の背景には、
1.食生活など生活環境の改善、充実
2.飼い主の意識向上
3.獣医療の発達、充実など
が挙げられると思います。
ペットの医療はもはや終末医療を脱却し、予防医療の考え方が大変重要なものになってきたと肌で感じています。
※ 先日、朝日新聞でもこういった内容のことがシリーズで取りあげられていました。