ある日の東京ウエスト動物病院 Blog
はとの診療、アーノルドという名の鳩 - 2010年05月05日
ご訪問いただきありがとうございます。
普段、当院では、はとの診療は行っていないのですが、時折、お隣の小金井市にあるこながやピジョンクリニックから手術依頼を受けることがあります。
嘴(くちばし)にできた異物で、所見は下の写真のようでした。
アーノルドの下側の嘴(くちばし)にできた腫瘍、メラノーマ(悪性黒色腫)。
半導体レーザーを用いた手術で摘出しました。病理検査の結果はメラノーマ(悪性黒色腫)、鳩の疾患の中ではとてもレアケースのようです。
小長谷先生はご自身の病院のホームページの 2010/02/11 の記事で次のように述べておられます。
銘鳩アーノルドが当クリニックで没して3年以上が経ちました。鳩のメラーノーマ(悪性黒色腫)という希有な症例との出会いは未だに新鮮な記憶です。
アーノルドは有能な方々の努力で論文になりました。言うなれば『アーノルド論文』です。『アーノルド論文』は米国の『Avian Diseases 』に受理されました。
このような症例に出会えた事は鳩を診る獣医師にとってはまさに僥倖、『鳩舎現場を踏んでの鳩診療』が報われたように感じます。 と・・・。
当院にも共著者としてその一翼を担う機会を与えていただいたこと を嬉しく思います。
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