ある日の東京ウエスト動物病院 Blog|東京都小平市学園東町の動物病院

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ある日の東京ウエスト動物病院 Blog

カラスザンショウ(烏山椒、鴉山椒)にやってきた・・・ - 2008年11月28日

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先月のこのフィールドのカラスザンショウの熟れ具合はいまいちでしたが、今回はちょうどよい時期のようです。
カラスザンショウの実を食べにくるメジロ、キジバト、ヒヨドリなどが観察できましたが、この日は小さな猛禽などは確認できませんでした。

このカラスザンショウにはまだまだ実がたくさん残っていて、キジバトも来ているということで実が食べ頃なんでしょう。
しばらく楽しめそうです。

 メジロ
メジロ カラスザンショウ D300

 キジバト
キジバト カラスザンショウ D300

 ヒヨドリさんはなかなかいい場所に上がってくれません。
ヒヨドリ カラスザンショウ D300

 再び、メジロ
メジロ カラスザンショウ D300

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カラスザンショウ(烏山椒、鴉山椒)とあるのでてっきりカラスの好物かと思いきやそのような記載は見あたらない。カラスは食べないんでしょうか。
山椒の香りがするが、何の役にも立たないという意味でカラスの名が付けられたとあります。
何の役にも立たないというその意味が、私にはよくわかりません。

実際にはいろいろな鳥たちやチョウが食用としてやってくるし、結構自然界の役には立っているようです。
役に立たないものなんてこの世にはないような気がしているんですけど、私個人としましては・・・。

普通食用にはしないようですが、若芽・若葉は天ぷらにすることもあるようです。清涼感のある独特の風味の蜂蜜がとれる、ミカン特有の香りを放つ黒い種子を香袋の中身に利用する、葉を駆風(くふう)、果実を健胃薬とすることもあるようで、結構役立っているように思います。


ejima_ac at 14:00 コメント( 0 )  この記事をクリップ!

最強の皮膚病、アカラス(ニキビダニ症、毛包虫症、デモデックス症) - 2008年11月23日

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寒くなってきたこの時期(11月)に皮膚病なんて珍しいのですが、最近の皮膚症例でアカラス(別名、ニキビダニ症、毛包虫症、デモデックス症)の子がいましたので、簡単に述べてみます。
『最強の皮膚病』だなんて、大げさな、変なタイトルと思われるかもしれませんが、アカラスはそう形容したいくらいのひどい皮膚病です。和名は毛包虫症といいます。
とても強いかゆみを訴えます。掻くとまたひどくなります。全身に拡がり、他の悪条件が重なると助けられないこともあります。

今回ご紹介するのは、小型犬のヨーキー、2歳の♀です。

  この写真は肢の先端部を示していますが、手足4本ともこのように黒ずんで皮膚は厚くなっていました。
  四肢の皮膚病 

上の写真のように、まだ若いこの子の手足の先に皮膚炎があってふだんからよくなめている、黒ずんでいる、なかなか治らない、という主訴でした。聞いてみると、この症状は今年に入ってから続いているということで、もう10ヶ月以上症状が消えることはなかったわけです。


検査するとアカラスの虫体が見つかり、原因はこれだろうということで治療を開始しました。治療は始まったばかりですので、途中経過などその後の様子については機会をとらえて、また、その都度お示していきたいと考えております。

この子は、ほかにも悩みがあって、それは長い間、軟便や下痢などの消化器症状が続いていることでした。やはり治りきれないのです。
検便では寄生虫卵や細菌、原虫など他の異常な所見はありませんでしたが、アカラスの虫体がみつかりました。この結果は予想されうる結果です。おそらく、アカラスの消化管内迷入による消化器障害が軟便や下痢の原因と思われます。

普通、梅雨時から暑い夏にかけてこような皮膚の病気は多くなるんですが、やはり暖房の効いた快適な室内環境が一因なんでしょうか。
治療には数ケ月かかります。皮膚の検査で虫体が確認できなくなってからも2ヶ月は治療を継続します。そこに最強の皮膚病と書く意味が潜んでいるのです。このような旨をご理解をいただいた上で治療に当たっていきます。

ejima_ac at 21:30 コメント( 0 )  この記事をクリップ!

キセキレイ(黄鶺鴒) - 2008年11月18日

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いつも不意に姿を見せる感のセキレイ類。
私はハクセキレイやセグロセキレイとの出会いは比較的よくありますが、キセキレイとはどういうわけか少ないです。
一緒になるとセグロセキレイの方が強いようで、いつも追い払われているらしいですよ。

キセキレイ D300

キセキレイ D300

キセキレイ D300

キセキレイ D300

キセキレイ D300

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キセキレイの小話: スズメ目 セキレイ科 セキレイ属 キセキレイ種
一夫一婦制のようです。
平地の川岸や山間部など標高の高い所にもいて、生息範囲は広そうです。

ejima_ac at 15:30 コメント( 0 )  この記事をクリップ!

給与から税金が引かれない国、ドバイ - 2008年11月15日

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Dubai 獣医療情報とは関係ない話ですが、朝日新聞のある記事にドバイ首長国のドバイ・
 ナキール社で働く日本人の方の紹介欄がありました。
 その方の一文の中に『給与から税金が引かれない国、ドバイ』とありました。
 何とも羨ましい内容でしたが、この国のシステム、一体どうなっているの?って
 いう感じですよね。国によほどお金があるんでしょうね。
 日本でも埋蔵金なんていう大変なお金がどこかにある話を聞きますけどねぇ・・・。

あるニュース映像でのこと、ブータンの新しい若い王様は、公衆の面前で『国民のために、今まで以上に、この国に合った良い生活ができるように自分の人生を尽くす。』と約束され、それを聞いた自国民は『今まで以上に良い国になっていくでしょう』と期待を込めて、誇らしげに喜んでいました。
こんな映像が、何とも懐かしいような、うらやましいような、そんな気持ちにさせてくれました。

ejima_ac at 07:00 コメント( 0 )  この記事をクリップ!

小春日和の満月 - 2008年11月13日

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今日は小春日和でいい天気でした。
夜は満月で、空気も澄んでこれまたきれいな満月でした。

小春日和の満月 D300

ejima_ac at 22:57 コメント( 0 )  この記事をクリップ!

イソヒヨドリ(磯鵯)♂ - 2008年11月11日

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今回は、太平洋側の海沿いでのイソヒヨドリ。
カラフルできれいな目立つ鳥です。いずれも同一個体の♂です。バックは午後遅めの太平洋・・・。
黄色い花は、イソギク(磯菊)

イソヒヨドリ♂ D300

イソヒヨドリ♂ D300

イソヒヨドリ♂ D300

イソヒヨドリ♂ D300

イソヒヨドリ♂ D300
バックは空のように見えますが、いずれも太平洋です。

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イソヒヨドリの小話: スズメ目 ツグミ科 イソヒヨドリ属 イソヒヨドリ種
イソヒヨドリをシンボルにしているところはマルタ共和国の国鳥を始めとして以外と多いですね。
一夫一妻制のようです。

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『受けさせてあげたいんです』という言葉 - 2008年11月07日

ご訪問いただきありがとうございます。

『可能性があるんでしたら、受けさせてあげたいんです。』というこの言葉は、下の写真の子の飼い主様から出たお言葉でした。
私はこのお言葉を耳にした時、何としてもこの子を助けたい、何とかしたいというお気持ちがあるのと同時に、私たちに対する飼主様の信頼感のようなものも感じました。

   猫の症例  糖尿病 胃リンパ腫

この子は糖尿病をかかえ当院で長期に診ている猫の患者です。
ふだんはインシュリンの投与を行いながら経過を診ています。
ある時から、吐くなどの消化器症状が見られたため検査しましたところ、お腹の中にピンポン玉より少し大きめのゴツゴツした腫瘤(しゅりゅう、固まり、しこり)が触りました。超音波検査、レントゲン検査、バリウム造影検査などの画像診断や血液検査などを進めるうちに、問題の腫瘤は胃の近くにあることがわかりました。

さて、どうするか?
18歳という高齢、糖尿病、やせているなどの見えるリスクと共に、見えないリスクも十分に考えられます。
飼主様には検査や治療についてご説明し、インフォームドコンセントを得ながら進めてきましたが、諸状態を考えると、そうおいそれと手術を薦めるわけにはいきません。
 ○『何もせず経過をみる』、
 ○『対症療法的なことに努め、その都度必要な治療を行う』、
 ○『お腹を開く手術をして、腫瘤を摘出するなど前向きの治療を行う』など、
いくつかのパターンについて話し合いを持ち、飼主様にお考えいただきました。

その結果、飼主さまから出た言葉は、『可能性があるんなら、手術を受けさせてあげたいんです。』というものでした。
手術はお腹を開ける開腹手術になるわけですが、病変部がとれればそれに越したことはありません。最悪の場合は、とれずにそのまま閉腹ということもありえます。そのことについてもご了解をいただき、治療を進めていきました。

手術(胃のほぼ半分と近在のリンパ節の切除)を行って、現在14日目、心配な点はいろいろありますが、一部皮膚の抜糸もできました。
この子への種々の治療はまだ続いています。波はありますが、総じて元気になりつつあります。飼主様もそう感じられると仰っていて、私たちもほんとに良かったと思っています。

病理検査では、『胃リンパ腫』という診断名でした。胃粘膜、粘膜下織、平滑筋層など全層性の拡がりがみられ、胃の潰瘍形成もみられました。今回のような胃や消化管のリンパ腫はウイルス感染症とは無関係にみられるとされています。4年9ヶ月前のウイルス検査では、この子は猫白血病、猫エイズ、猫腹膜炎ともすべて陰性でした。

今後、再発、転移などのこともありますので、慎重に経過を診ていきたいと考えています。

ejima_ac at 21:00 コメント( 0 )  この記事をクリップ!

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