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2008年11月23日

最強の皮膚病、アカラス(ニキビダニ症、毛包虫症、デモデックス症) - 2008年11月23日

ご訪問いただきありがとうございます。

寒くなってきたこの時期(11月)に皮膚病なんて珍しいのですが、最近の皮膚症例でアカラス(別名、ニキビダニ症、毛包虫症、デモデックス症)の子がいましたので、簡単に述べてみます。
『最強の皮膚病』だなんて、大げさな、変なタイトルと思われるかもしれませんが、アカラスはそう形容したいくらいのひどい皮膚病です。和名は毛包虫症といいます。
とても強いかゆみを訴えます。掻くとまたひどくなります。全身に拡がり、他の悪条件が重なると助けられないこともあります。

今回ご紹介するのは、小型犬のヨーキー、2歳の♀です。

  この写真は肢の先端部を示していますが、手足4本ともこのように黒ずんで皮膚は厚くなっていました。
  四肢の皮膚病 

上の写真のように、まだ若いこの子の手足の先に皮膚炎があってふだんからよくなめている、黒ずんでいる、なかなか治らない、という主訴でした。聞いてみると、この症状は今年に入ってから続いているということで、もう10ヶ月以上症状が消えることはなかったわけです。


検査するとアカラスの虫体が見つかり、原因はこれだろうということで治療を開始しました。治療は始まったばかりですので、途中経過などその後の様子については機会をとらえて、また、その都度お示していきたいと考えております。

この子は、ほかにも悩みがあって、それは長い間、軟便や下痢などの消化器症状が続いていることでした。やはり治りきれないのです。
検便では寄生虫卵や細菌、原虫など他の異常な所見はありませんでしたが、アカラスの虫体がみつかりました。この結果は予想されうる結果です。おそらく、アカラスの消化管内迷入による消化器障害が軟便や下痢の原因と思われます。

普通、梅雨時から暑い夏にかけてこような皮膚の病気は多くなるんですが、やはり暖房の効いた快適な室内環境が一因なんでしょうか。
治療には数ケ月かかります。皮膚の検査で虫体が確認できなくなってからも2ヶ月は治療を継続します。そこに最強の皮膚病と書く意味が潜んでいるのです。このような旨をご理解をいただいた上で治療に当たっていきます。


ejima_ac at 21:30 コメント( 0 )トラックバック( 0 )  この記事をクリップ!