ある日の東京ウエスト動物病院 Blog
初めてペットを入手しようとされるあなたへ - 2008年05月27日
ご訪問いただき、ありがとうございます。
普段の診療で気になることのひとつに、飼ったばかりのペットにすぐに病気が見つかる、又はすぐに病気になる、ということがあります。
診ていて飼い主の方が気の毒になります。
本来ペットを飼うということは、楽しい時間を共有し癒しのある生活を、という希望でご入手されるものだと思うからです。
でも実際はそれに反して病気のペットの面倒をみることになり、精神的にも、肉体的にも、また、経済的にも大変です。
これでは何のためのペットかと思ってしまいます。
車でも、家でも、何でもそうだと思いますが、入手する際には慎重に検討しますね。それと同じで、ペットでも飼ってすぐに病気では困ります。
入手される際には病気がないか、健康であるか、要チェックです。
健康チェック項目としては、
1.意識がしっかりしていて元気か、動きは活発か
2.耳の中はきれいか、かゆがっていないか
3.目は汚くないか(メヤニやナミダが多く出ていないか)
4.咳やくしゃみをしていないか
5.下痢をしていないか、吐いていないか
6.被毛の光沢はいいか、皮膚炎(赤い、毛が抜けている、かゆみなど)はないか
といったところが見るポイントでしょうか。
例えば、購入されるときに、その子の健康診断書を付けて欲しいと頼んでみては如何でしょうか?
先進国の流れを見ていると、これらのほかにウイルス検査や血液型検査などが加わるとさらにいいと思いますが、我が国ではまだそこまでいっていないですね。
入手されたら、日が浅いうちに一度、動物病院での健康診断を受けられるのもいいと思います。
意外とやっかいなのが耳の病気なんです。外耳炎なんか慢性化しやすく持病化することが多いですから・・・。
なお、一般的な診察のほか、糞便検査やペットドックも是非受けられた方がいいでしょう。