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ペットを連れての海外渡航 - 2014年01月26日

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ペットを連れての海外渡航 Foreign voyage with lovely pet
                               〔文責: 獣医師 渋谷 健一郎〕


ペットを連れての海外渡航 Foreign voyage with lovely pet 切なワンちゃん、ネコちゃんと一緒に海外へ行くには…
 人間と同じで検疫(けんえき)が義務付けられています。
 何の病気の検疫(けんえき)が行われているのかというと、
 それは狂犬病(Rabies)です。
 狂犬病という病気は1度発症したら神経が侵され、痙攣(けいれん)
 や麻痺(まひ)などを起こし最終的には死んでしまいます。
 加えて有効な治療法は無く、人間にまで感染する恐ろしい病気
 (人獣共通感染症)です。人では恐水症(きょうすいしょう)の別名
 もあり、コップの水を飲みたくても飲めない症状があります。
 狂犬病は発生国と非発生国があります。幸い日本は非発生国で、 
 これは長年の努力による優れた検疫(けんえき)によるものです。
                     オーナー様にはペットの命を守ることはもちろん、
                     狂犬病の不拡散も極めて重要なことなのです。

当院での大まかな流れ
※渡航先(各国の制度)により手続きは異なりますので注意してください。
 1. まず、オーナー様自身で渡航先の大使館に問い合わせて頂き、必要な処置・書類を確認・入手して頂く。
 2. 個体証明のためにマイクロチップをワンちゃん、ネコちゃんに挿入する(動物病院にて)。
    既にマイクロチップが入っている子は不要。
 3. 狂犬病ワクチンを接種する(1回目、動物病院にて)。
 4. 1回目のワクチン接種から1ヶ月後にもう1度、狂犬病ワクチンを接種する(2回目、動物病院にて)。
 5. オーナー様自身で検査機関へ検査費用を前もって振り込んで頂く(検査費用:¥12000ほど)。
 6. 2回目のワクチン接種から1〜2週間後に採血し、検体を検査機関へ送る(動物病院にて)。
 7. 2週間以内に検査結果が届き、抗体価が基準をクリアしていればOK。その書類を添えて手続きを進めます。
    抗体価が不十分な場合は連れて行くのを諦めるか、再度ワクチンを接種して抗体価をチェックする。

このように、準備をスムーズに進めても2ヶ月〜はかかります。海外へペットを一緒に連れて行く場合は時間の余裕を十分に持って臨むことが大切です。                        翼を付けて海外渡航 Foreign voyage with attached Wings、Helmet and Goggles
他の注意点
  非発生国(ハワイ、グアム、イギリスなど)は検疫レベルが高く、必ず狂犬病ワクチンを接種しなければなりま
   せん。混合ワクチンや健康診断書なども必要な場合もありますので、大使館への前確認は欠かせません。
  発生国へ行く場合は、狂犬病ワクチンの接種は不要ですが、その後日本に帰る時は接種しなければなり
   ません。
  抗体価の証明書の有効期限は2年間です。
  長時間の渡航によるストレスで、ペットの体調が悪化したり、最悪死に至るケースもあるようです。
  そのような場合、航空会社は責任を負わないようです。くれぐれも注意が必要です。

飼主様に役立つ情報はこちら

ejima_ac at 00:00 コメント( 0 )  この記事をクリップ!

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