ある日の東京ウエスト動物病院 Blog
盲導犬の価値 - 2010年03月28日
ご訪問いただきありがとうございます。
今月、盲導犬の価値を認める記事〔朝日、2010(H22)年3月6日(土)〕を見つけました。
やはり通常のペットとは違う扱いで、『盲導犬は歩行補助具にすぎない』とする加害者側の言い分は退けられていました。
愛らしい犬は、厳しい訓練を経て盲導犬となります。
でも、全ての犬が盲導犬になれるわけではありません。
この裁判事案は、視覚障害の男性と盲導犬がトラックにはねられ、盲導犬が即死したという痛ましいものでした。
全国初となる盲導犬の交通事故をめぐるこの判決では、通常のペット犬とは異なる価値を盲導犬に認めていました。
盲導犬の価値については、こう述べています。
・盲導犬は特別な技能であり、それは大きな付加価値となっている。
・視覚障害者の目の代わりとなっている。
・精神的な支えともなっている。
・白杖(はくじょう)とは異なる。
・育成には費用がかかっている。
私にはすっと理解できる盲導犬に対する価値観でした。彼らはパートナーなんです。
ちょっと話は飛びますが、盲導犬は慢性的に不足しています。
そこで、盲導犬の効率のいい確保(生産)法について、色々と研究はされています。以前〔07(H19)-03-01〕、帯広畜産大学で行われている高い確保率(生産性)を得るために、遺伝子レベルからアプローチする研究が進められている旨の遺伝子レベルからの解析記事を紹介したことがあります。
この時は、当院も1年間共同研究施設として参加しました。
まだ実用化には至っていないようですが、本当に役立つ時が来るといいですね。
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