ある日の東京ウエスト動物病院 Blog
両手でパーの5月5日は “こどもの日” “手指衛生の日” - 2021年05月05日
5月5日は こどもの日、端午の節句、「こどもたちの人格を重んじ、幸福
をはかるとともに、お母さんにも感謝する日」とされています。
おとうさんにも感謝 あって良いと思います・・・。
両手の五本指を開いてパーに広げた「5」月「5」の日は 手指衛生の日で
もあります。
WHOの SAVE LIVES: Clean Your Hands(命を守る:あなたの手指衛
生)、感染対策の基本である手指衛生に関するグローバルキャンペーン展開
中です。
ペットの緊急時にはご連絡下さい。
TEL 042-349-7661
FAX 042-349-7662
東京ウエスト動物病院
ウェビナー 白内障の臨床 - 2021年03月28日
第8回PEPPY ペピイアカデミックフェスタ2021 白内障の臨床 〜ホームドクターとして知っておくべきこと〜 を視聴しました [2021(R3)0306]。
2021(R3)年1月より入社しました石橋と申します。大学を卒業し臨床歴は
14年になります。内科、外科、眼科と日々診療に当たっています。
2021(R3)年4月からは、本院の副院長を務めさせていただきます。
当院に来られたワンちゃんやネコちゃんなどのペット、そしてご家族の皆様
が、少しでも幸せになってもらえるように最善を尽くして参ります。
今回は白内障に関し、目の解剖から診断方法、内科治療、外科手術と基礎的
なことからあらためて勉強させていただきました。
内容としては、観察方法、白内障の分類、診断のポイント、治療法などにつ
いて詳しく紹介されていました。
日々更新される獣医療を提供できるよう日々勉強していきますので、今後と
もよろしくお願いいたします。
コロナ対策の質向上をめざした院内づくり - 2021年03月19日
新型コロナウイルス感染拡大から1年、当院での対策につきましては、下記ブログ記事の中で紹介して参りました。
2021年02月12日 当院でのコロナ対策
2021年01月18日 コロナに負けるな!
これからの1年もまた、変異ウイルスという厄介な状況に対して身を守る対策を進めていきたいと思います。
今回、更なる対策として、
● 換気効率の見える化、環境の蜜を避けるなどの環境対策として
二酸化炭素の濃度をチェックするCO2マネージャー
● ご来院いただく飼主様やスタッフの健康を守る対策として
瞬時に体温をチェックするAI検温器
を導入しております。
感染防止対策の向上をめざした居心地の良い院内づくりを考えて参ります。変異型コロナの増加傾向など新たな局面を迎えている中、これからも対策を取って参ります。
GOLD認定 - 3年延長 - 2021年03月02日
イギリスのISFMからGOLD認定3年の延長を受理されました。
認定の継続に当たっては、再審査が必要との連絡を受け、必要な
手続きを終えて再審査を受けました。
施設・設備としてのハード面、診療、入院、手術などにおけるケ
アとしてのソフト面、また、人材教育・育成(現在当院には
2名のCatvocate 認定看護師がいます)など多岐にわたります。
結果は、見事再認定(GOLD)を受けることができました。
今後とも高品位のペット医療サービスを提供していきたいと思い
ます。
春の予防+健康チェック『Good Life プラン 2021』 - 2021年02月22日
当院では、恒例の『ず〜っと一緒にいたいから! 春の予防と健康チェック Good Life プラン2021』と いうキャンペーンを3月〜5月に実施致します。
この時期に、
・ 犬のフィラリア症チェックと予防、ノミ・ダニ予防
・ 猫のノミ・ダニ・フィラリア症予防
を行う飼主の方を対象としています。
全身状態を知れる血液検査は、キャンペーン価格で通常より30%OFFとなります。
是非この機会に予防と併せた健康チェックをご利用ください。
なお、それぞれの予防薬の処方についても、まとめ割引の対応をしております。ご相談下さい。
当院でのコロナ対策 - 2021年02月12日
非常事態再宣言(新型コロナ感染症COVID-19)を受けて
当院では、新型コロナウイルス対策として以下の取り組みを継続しております。
対策として行なっている取り組み
1.風除室に消毒液を設置しております。
2.待合室ソファ・ドアノブ・手すり等は一定時間おきにアルコール清拭しています。
3.待合室には空気清浄器、加湿器を設置し、常時稼働しています。
4.常時、室内の換気を行なっております。
5.すべてのスタッフにマスク着用を義務付けています。
6.診察ごとに必ず室内のアルコール消毒を行なっています。
7.ご面会、診察時は、手指衛生、マスクの着用をお願いしております。
院内感染予防として、普段から行なっている取り組み
1.使用した診察台、診察室は都度ウイルス、細菌対策の消毒を行なっています。
2.検査で使う医療器具などは患者さんごとに交換・消毒しています。
3.診療室内でも空気清浄機、加湿器を設置し、常時稼働しています
4.すべてのスタッフは、頻繁な手洗い消毒を徹底しています。
発熱・せき・倦怠感など新型コロナウイルスの感染が疑われる方
1.必ず最寄りの帰国者・接触者相談センター(全ての都道府県に設置されています)もしくは医療機
関に電話で相談し、指示を受けていただきますようお願い致します。
ず〜っと一緒にいたいから 秋の健診 Good Life プラン - 2020年10月01日
当院では、この秋、『ず〜っと一緒にいたいから Good Life プラン』と
いうキャンペーンを10月1日〜12月末の間実施致します。
この時期に、全身状態を把握できる血液検査は、キャンペーン価格で通常よ
りも最大41%OFFとなります。
併せて、
レントゲン検査、
超音波エコー検査、
心電図検査、
血圧、
検眼、
耳・皮膚検査、
尿・便検査
をチョイスしていただけます。その際の検査料金も通常より20%OFFでの対応となります。
是非この機会に健康チェック+アルファを賢くご利用ください。
body sounds hearing DOG - 2020年04月01日
いつも犬や猫の体から発せられる音を聴くマイツール ‘’聴診器‘’ ですが・・・
body sounds hearing DOG "MINIATURE IMAGE"
聴診器 聴診 音 体音 心音 犬 ペット医療 獣医学 獣医師 動物看護師 人 ミニチュア フィギュア ミニチュアイメー
ジ
Stethoscope Auscultation Sound Body sounds Heart sound Dog Pet medicine Veterinary medicine DVM
VN Human Miniature Figure MINIATURE IMAGE
予防+健康チェック の 『Good Life プラン 2020』 - 2020年03月01日
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当院では、この春から
『ず〜っと一緒にいたいから Good Life プラン』と
いうキャンペーンを3月〜5月の間実施致します。
この時期に、
・ 犬のフィラリア症チェックと予防、ノミ・ダニ予防
・ 猫のノミ・ダニ・フィラリア症予防
を行う飼い主の方を対象としています。
全身状態を知れる血液検査は、キャンペーン価格で通常より30%OFFとなります。併せて、目、耳、皮膚、尿・便検査をチョイスしていただけます。その際の検査料金も通常より30%OFFでの対応となります。
是非この機会に予防と併せた健康チェックをご利用ください。
なお、それぞれの予防薬の処方についても、まとめ割引の対応をしております。ご相談下さい。
中学生(小平六中) 職場体験学習 2020(R2) - 2020年02月01日
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今年度も3日間[2020(R2)年1月21日、22日、24日]、小平第
六中(市立)からの職場体験学習を受け入れました。
2006(H18)年からスタートし14年目を迎えます。
当初、2年生3名での参加でしたが、一人の方がインフルエンザ
のため参加できなくなってしまいました。前打ち合わせの時は3
人で一緒に来られて その際は元気そうでしたのでとても残念で
した。
お二人の方々は最後までやり通すことができました。明るく、積
極的でペットを扱う仕事に興味津々でした。
動機は、二人とも『獣医師をめざしたい』とのことでした。『自分の長所である集中力を活かして多くの知識を持ち帰りたい』、『あきらめない心、明るい性格を活かし、将来の夢、獣医師に近づきたい』といったところで、二人とも志が明確でした。
1日目は初めての体験でもあり、緊張と立ち仕事で腰が痛かったり、体も辛かったのではないでしょうか。でも、彼らにとってはよい体験の場になったと思います。
職場体験とはいえ見学が主ですが、現場の内側から専門職の一端を覗く機会はいい経験になったと思います。診察が終わった後、 『お大事にしてください!』と患者様への声かけもやってもらいました。最初の内はやりずらかったようですが、頑張って挑戦してくれていました。
今回も多くのことを体験してもらいました。診察の見学のほか、清掃、器具器材の準備や洗浄、器材類の準備、洗濯物の片付けや整理など色々なことを体験してもらいました。実際の聴診も体験してもらいました。担当の先生が現場の視察に来られ、学生の動きをカメラに収めておられました。いつものことながら当院のスタッフにも指導を分担してもらいました。
今後も要望があれば、これから日本を背負って立つ若い人に、また、地域のために役立つことと思いますので、当院スタッフの協力を得ながら続けたいと思っています。
なお、趣味や自己PR欄に、『習字、野球、動物のお世話をすること』、『陸上競技、学習塾、ペットと過ごす、おしゃべり、お菓子作り』とあったのはそれぞれでおもしろいなぁと思いました。
[担当スタッフからの一言]: 一人の方が来れなかったことは大変残念でしたが、二人とも明るく、興味を持って取り組んでいたのでとても良かったと思います。
2020(R2)年 新年明けましておめでとうございます。 - 2020年01月01日
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新年明けましておめでとうございます。
猫の角膜分離症 Feline Corneal Sequestration[3] - 2019年12月01日
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エキゾチックロングヘア、2齢、♂去勢済み、5.45Kg の治療事例、3回目の記事です(過去2回の記事は下に示しました)。
猫の角膜分離症 Feline Corneal Sequestration[1] - 2019年04月01日 手術前〜術後28日目まで
猫の角膜分離症 Feline Corneal Sequestration[2]- 2019年10月01日 手術後28日〜フラップ切除24日目まで
3回目は、フラップ切除24日目以降の94日目、157日目までの所見を簡単に紹介します。
球結膜フラップ切除から24日目の左目
球結膜フラップ切除から94日目
球結膜フラップ切除から157日目
左目はかなり透明感も出て元の健康な角膜の状態に近くなってい
ます。
最後に、この子の初診時と治療後の左目所見を比較して下に示します。角膜の黒い病変部をマイクロサージェリーで取り除いた後、この子の場合、目は穿孔状態になったので球結膜フラップ術で再建しました。
猫の角膜分離症 Feline Corneal Sequestration[2] - 2019年10月01日
猫の角膜分離症 Feline Corneal Sequestration[1] - 2019年04月01日
猫の角膜分離症 Feline Corneal Sequestration - 2012年03月09日
猫の角膜分離症(Feline Corneal Sequestration)- 2011年08月01日
セイタカアワダチソウとホオジロ - 2019年11月01日
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セイタカアワダチソウにとまるホオジロ セイタカアワダチソウは土手の斜面にも群生していて秋らしい背景色を
生み出しています。
猫の角膜分離症 Feline Corneal Sequestration[2] - 2019年10月01日
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毎年診る『 猫の角膜分離症 - Corneal Sequestration 』は、世界的には短頭種の猫に多く、また、わが国の日本猫にも多く見られます。この病気は角膜の代謝性疾患で、多糖体や鉄の貯留(代謝異常)が進む疾患です。
私自身も大学に勤務していた頃に多くのこの病気に遭遇し、その経過、知見について論文としてまとめています。
・ JSAVA. No.32(2). 3-10, 1992
8例の事例について、極めて初期のステージから慢性の重度な状況に至るまでの観察をしています。
極めて初期の段階から進行していく様を観察し、特発性の可能性が高い角膜の代謝性疾患について解説し
ています。
・ J.Vet.Med.Sci. 55(6):1051-1052,1993
重度な猫の角膜病変部から定性、定量分析、蛍光X線分析などを用いて、鉄の集積を検出し、かつその鉄
は輪部からの新生血管(血液)由来ではない(角膜上皮下での集積である)ことを示しました。
○〜〜★☆★〜*〜☆★☆〜*〜★☆★〜*〜☆★☆〜*〜〜★☆★〜*〜☆★☆〜*〜★☆★〜*〜☆★☆〜〜○
2019(H31)年4月のブログで、猫の角膜分離症の手術事例を紹介していますが、その後も経過を追っています。
初回は、球結膜によるフラップ手術を行い経過を見ているところでした。
今回は、球結膜フラップを切除する日の左目の所見とその切除後の経過について示します。
球結膜フラップ手術から28日目、
フラップ切除の日の左目所見
左目のフラップはまだ付いています。
球結膜フラップ切除から8日目の左目所見、
角膜の白濁感はまだ強く残っています。
球結膜フラップ切除から24日目の左目所見、
少しずつ角膜の表面がスムースになり、透明感は出ています。
現在も経過は追っています。次の機会に紹介したいと思います。
猫の角膜分離症 Feline Corneal Sequestration[1] - 2019年04月01日
猫の角膜分離症 Feline Corneal Sequestration - 2012年03月09日
猫の角膜分離症(Feline Corneal Sequestration)- 2011年08月01日
中学生(小平五中)の職場体験学習 2019(R1) - 2019年09月16日
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今年も3日間[2019(R1)年9月10日、11日、13日]、小平第五
中(市立)からの職場体験学習を受け入れました。
2006(H18)年からスタートし14年目を迎えます。今回も2年生
3名での参加でした。初日と最後の日に一部遅刻はありました
が、途中脱落者はなく、最後までやり通すことができました。
動機は、『動物病院の中で多くのことを学びたい、先ずは挨拶から』、『動物病院の仕事に触れてみたい』、『働くことの大変さ、大切さを動物病院を通じて学びたい』といったところでした。
初日はバスを乗り違えスタートが遅れるというハプニングでした。1日目は初めての体験でもあり、緊張と立ち仕事で腰が痛かったり、体も辛かったのではないでしょうか。でも、彼らにとってはよい体験の場になったと思います。
職場体験とはいえ見学が主ですが、現場の内側から専門職の一端を覗く機会はいい経験になったと思います。診察が終わった後、 飼主様へ『お大事にしてください!』と声かけもやってもらいました。最初の内はやりずらかったようですが、頑張って挑戦してくれていました。
上の写真のように、様々なことを体験してもらいました。診療の合間を見て実際の聴診も体験してもらいました。そのほか、清掃、器具器材の準備や洗浄、お薬処方の準備、洗濯物の片付けや整理、診察の見学などです。担当の先生が現場の視察に来られ、学生の動きをカメラに収めておられました(最上右端)。
いつものことながら当院のスタッフにも指導を分担してもらいました。
今後も要望があれば、これから日本を背負って立つ若い人に、また、地域のために役立つことと思いますので、当院スタッフの協力を得て続けたいと思っています。
なお、部活や趣味の欄に、『サッカー部、読書』、『ソフトテニス部、動物の世話、音楽を聴く』、『バドミントン部、音楽を聴く』とあったのはそれぞれでおもしろいなぁと思いました。みんな部活はやってるんですね。
特技に『折り紙を折る』という方がいて最後の日に猫と犬の折り紙を作って
来てくれました。お見事!!(左の写真)
コジュリン(小寿林) - 2019年09月01日
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頭が真っ黒なコジュリン(コジュリン公園にて) 太平洋が近いので、辺り一面強い潮の香りでいっぱいです。
コジュリン(小寿林) - 2009年08月31日
SARDS サーズ(6) - 2019年08月01日
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SARDS(サーズ: 突発性後天性網膜変性症候群)の原因は30年以上にわたる調査研究にもかかわらず、単一の疾患なのか、複合性の疾患なのかさえもまだ解き明かされていません。
疾患の特徴は、視力の低下や喪失ですが、視覚障害が疑われる段階から体重増加、多食多飲、多尿、嗅覚の喪失などが見られることもあるとされています。SARDS罹患犬の85%にこのような全身性の臨床症状が視力喪失に先行して見られることもあれば、同時に起こるケースも知られています。また、無症候性肝障害など副腎皮質機能亢進症を示唆する内分泌障害も75%に見られています。
ある疫学的研究においては、発症の季節性が示唆されたこともありますが、現在は支持されていません。また、都市部、ノン都市部の環境的なリスク要因についても特定はされていません。全身麻酔、グルーミング、ペットホテル、住環境の変化、抗寄生虫薬の使用、ワクチン接種など、ストレスの多い状況下でのSARDS誘発の可能性は懸念されているようです。
SARDS罹患犬から採取した硝子体試料において、グルタミン酸濃度の上昇が報告され、グルタミン酸の興奮毒性もまた、SARDSにおける光受容体の機能喪失を引き起こす可能性のある1機序として提起されたことはありますが、特定には至っていません。
このようなことから、 SARDSは多様な症状を示し、また いかなる因果関係もこれまでに証明されていないことから、この疾患の病因、ひいては単一の疾患と言えるのかどうかについても大きく議論が分かれています。
SARDS サーズ(5) - 2019年06月01日
SARDS サーズ(4) - 2018年10月10日
SARDS サーズ(3) - 2018年06月1日
SARDS サーズ(2) - 2017年11月1日
SARDS サーズ(1) - 2017年08月15日
ホシガラス - 2019年07月01日
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・ ホシガラス(星鴉) - 2011年10月11日
SARDS サーズ(5) - 2019年06月01日
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SARDS(サーズ: 突発性後天性網膜変性症候群)を発症した犬の多く(90%以上)は、両目の瞳孔は大きく開いています(散瞳)。上の画像の左から2つ目のものがそれに当たります。目は一見すっきりしていてきれいです(メヤニで汚れたり、痛がることもありません)。
通常、明るい光が当たると瞳は小さくなる反射が見られます。これは、瞳孔対光反射(PLR: Pupillary Light Reflexes)と呼ばれるもので正常な反射です。
ところが、サーズではこの反射が弱くなります。本症では白色光に対する反射の低下が見い出され、その後、青色光では対光反射は維持されるが、赤色光では対光反射は消失することがわかりました(Grozdanicら)。このような調査研究の末、犬の視覚経路を評価するための実用的な診断ツールが開発されました。これは主に錐体(すいたい)光受容体を刺激する波長630 nmの明るい(200 kcd/ m2)赤色光の場合に、瞳孔対光反射(PLR: Pupillary Light Reflexes)が消失することをもって、光受容体機能の喪失を臨床的に判断できる有用なツールです。
SARDS サーズ(4) - 2018年10月10日
SARDS サーズ(3) - 2018年06月1日
SARDS サーズ(2) - 2017年11月1日
SARDS サーズ(1) - 2017年08月15日
芽吹きのカラマツにとまるカッコウ - 2019年05月01日
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芽吹きのカラマツにとまるカッコウ
猫の角膜分離症 Feline Corneal Sequestration[1] - 2019年04月01日
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毎年診る『 猫の角膜分離症 - Corneal Sequestration 』は、世界的には短頭種の猫に多く、また、わが国の日本猫にも多く見られます。この病気は角膜の代謝性疾患で、多糖体や鉄の貯留(代謝異常)が進む疾患です(JSAVA. No.32(2). 3-10, 1992、J.Vet.Med.Sci. 55(6):1051-1052,1993)。
進行し慢性経過に至った場合は、黒くなった角膜病変部(ミイラ変性部)がたまたま取れて治癒に向かうこともあります。でも、そうなることは稀なことです。この黒くなった異物(角膜のミイラ変性部)は正常な角膜組織とのつながりは強く、なかなか取れにくいものです。基本的には外科的な切除が必要な病気です。
先月遭遇した子(エキゾチックロングヘア、2齢、♂去勢、5.45Kg)の治療事例について簡単にご紹介します。
初診時の左目の所見
飼主は1年以上前からこの異常に気づいていたとのことでした。
動物病院で抗炎症剤や抗生剤などの目薬を処方され経過観察のよ
うでしたが、だんだんと進行していったようです。
手術は、角膜表層切除術を実施しました。角膜の黒色部を切除
していきますが、やはり角膜全層にわたっての切除となりまし
た。角膜は穿孔状態となりましたので、下の写真のように球結
膜フラップ手術を併用し角膜欠損部を覆い再建しています。
最終目標は透明感のある角膜の再建と視力の維持です。
手術後の所見
角膜表層切除術+球結膜フラップ術を行ったところの写真です。
左はその拡大写真です。
手術後28日目の所見
目薬、飲み薬、エリザベスカラーで経過をみていきます。
この子の経過は順調です。球結膜組織は角膜によく馴染んでいま
す。この段階でも一部の糸は取れているところもあります。
この先、ある段階で球結膜フラップの切除と抜糸を予定しています。その流れについては、現在経過観察中ですので、次のパートで紹介したいと思います。なお、この角膜分離症のシリーズの中では、最後のところで文献的考察も加えてみたいと思います(続く)。
猫の角膜分離症 Feline Corneal Sequestration - 2012年03月09日
猫の角膜分離症(Feline Corneal Sequestration)- 2011年08月01日
トイプードル、両目のブドウ膜炎、赤目 - 2019年02月11日
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今回は、トイプードル、7歳、♂(未去勢)、3.98Kg の両目のブドウ膜炎について簡単に触れてみます。
『昨日から両目を閉じてしまう。』とのことで来院されました。
すでに その日のうちに、かかりつけの動物病院で目薬を処方され、
1日2回の点眼を指示されているとのことでした。
食欲や元気の具合もいまいちということで確認の意味で来院されたもの
でした。
0081-0400 SGMK RUVIT
眼科所見としては、両目の赤目(下左)のほか、前房フレア(房水中の蛋白濃度の上昇によるチンダル現象、下右)などが特徴で、眼圧は、右目:9mmHg、左目:11mmHg と少し低めの状態と思われました。
治療後の両目の所見は下に示した通りです。赤目も前房フレアもよく改善されています(下左右)。
現在は、目の症状は安定していて再発もなく穏やかな日々を過ごせているようです。この病気は再発することもありますので、注意深い観察は欠かせません。
トイプードルに見られたブドウ膜炎 Uveitis - 2013年01月04日
猫のブドウ膜炎 Feline Uveitis - 2013年04月01日
いぬのきもち3月号(2019)が出ました - 2019年02月02日
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いぬのきもち誌3月号(2019年)が出ました。
[Vol.202 3月号 2019年 P.76〜79]
昨年〔2018(H30)年〕の12月16(日)に取材を受けたものです。
愛犬を守るために知っておきたい『イマドキいぬの医療事情 Vol.10 白内障』
のコーナーです。
若年でもかかることは多く、このタイプでは白内障の進行も早く手術が必要に
なることは多いです。
白内障が進行するとブドウ膜炎の併発や急性緑内障、水晶体脱臼などのリスク
も出てきます。
白内障の進行レベルに合わせて治療を選択していきます。
白内障Q&A
当院は『目のヘルスケア』のための 予防眼科 に力を入れ、気づきにくい初期の所見を見つけ、予防に導きます。
ねこのきもち3月号(2019)が出ました - 2019年02月01日
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ねこのきもち誌3月号(2019年)が出ました。
[Vol.166 3月号 2019年 P.92〜95]
昨年〔2018(H30)年〕の11月29(木)に取材を受けたものです。
『猫医療の現場から』の Vol.10 で『目の病気』のコー
ナーです。
愛猫は目の病気になったことはありますか?
ないと言う方もたくさんいらっしゃると思いますが、
密かに進む場合もあります。
若い子ではウイルス(猫白血病、猫エイズ、猫伝染性腹
膜炎)のチェックを、シニアの子では血圧のチェックを
お勧めします。
特に多い結膜炎や角膜炎について紹介しています。
ブドウ膜炎、白内障、高血圧症についての紹介です。
ペットの世界でも遺伝子
検査の導入は進んでいま
す。
当院は『目のヘルスケア』のための 予防眼科 に力を入れ、気づきにくい初期の所見を見つけ、予防に導きます。
地域猫 壁に身を寄せる・・・ - 2019年01月07日
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寒い朝、朝陽を受けるこの壁の暖かさに身を寄せる・・・ 地域猫
実はこんな高い所に・・・。
ちゃんと温かい所を知ってるようです。入れ替わりで利用してます。
2019(H31)年 新年明けましておめでとうございます。 - 2019年01月01日
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後ろ向きで失礼致します。
愛するペットと飼主の皆様が一緒に楽しく過ごせる手助けをできれば・・・と願っております。
幸多き年でありますように。
猪の勢いのようにいいスタートを切りたいものです。
いぬのきもち誌の取材を受けました [2018(H30)1216]。 - 2018年12月20日
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今月の12月16日(日)に、いぬのきもち誌の取材を受けました。2019(平成31)年3月号用です。
『イマドキ 犬の医療事情』という連載で、その中で依頼のテーマは『目の病気』。その中でも今回は失明の恐れもある白内障にスポットを当てその最新事情について解説します。
特に、『犬の目の健康管理上、知っておきたい事柄』ということで、白内障を中心に、最新事情にスポットを当てています。白内障の進行に伴い問題となることが多いブドウ膜炎、水晶体脱臼、急性緑内障、白内障手術、白いという点で間違いやすい核硬化症(老齢の生理的変化)などを取り上げています。
ビジュアルでよくわかる『犬の白内障管理上、知っておきたい事柄』の紹介、変だなと気づくためのポイントのほか、予防やケアの方法などについて触れています。興味のある方はご一読ください。
ベネッセのいぬのきもち誌やねこのきもち誌からは時々取材を受けます。
・ ねこのきもち誌の取材を受けました [2018(H30)1129]。 - 2018年12月06日
・ ねこのきもち誌の取材を受けました。 - 2017年11月28日
・ ねこのきもち 2011年8月号 - 2011年07月24日
・ いぬのきもち誌 アイコンタクトで目をチェック! - 2011年01月18日
・ 院長の眼科ケアなエッセイ、この2年と3ヶ月 - 2009年04月09日
ねこのきもち誌の取材を受けました [2018(H30)1129]。 - 2018年12月06日
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先月の11月29日(木)に、ねこのきもち誌の取材を受けました。
2019(平成31)年3月号用です。
『猫医療の現場から』という連載で、その中で依頼のテーマは
『目の病気』。その最新事情について解説します。
特に、『猫の健康管理上、知っておきたい事柄』ということで、
目の病気でもあり、同時に全身疾患とのつながりも欠かせない病気の最新事情にスポットを当てています。
ビジュアルでよくわかる『猫の健康管理上、知っておきたい事柄』の紹介、変だなと気づくためのポイントのほか、予防やケアの方法などについて触れています。興味のある方はご一読ください。
地域猫 Regional cat、Street cat - 2018年12月01日
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ふだんから撮りためている地域猫たちの写真をご紹介します。
この子のしっぽと光球の彩層やコロナを連想させる体毛の質感がお気に入り。
出会った猫・・・ - 2013年03月24日
都市公園の猫たち - 2008年01月06日
中学生(小平六中) 職場体験学習 2018 - 2018年11月14日
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今年も3日間[2018(H30)年11月6日、7日、9日]、小平第六中
(市立)からの職場体験学習を受け入れました。
2006(H18)年からスタートし13年目を迎えます。
今回も2年生3名での参加でした。今年は途中脱落者はなく、最
後までやり通すことができました。
動機は、三人とも『動物関係の仕事に就きたい』とのことでした。『どのような仕事内容なのか、知りたい。』、『動物の命を助ける仕事に就きたい』、『動物関連の仕事に必要な知識や資格などを知りたい』と三人三様でした。
1日目は初めての体験でもあり、緊張と立ち仕事で腰が痛かったり、体も辛かったのではないでしょうか。でも、彼らにとってはよい体験の場になったと思います。
職場体験とはいえ見学が主ですが、現場の内側から専門職の一端を覗く機会はいい経験になったと思います。診察が終わった後、 『お大事にしてください!』と患者様への声かけもやってもらいました。最初の内はやりずらかったようですが、頑張って挑戦してくれていました。
診療の合間を見て実際の聴診を体験してもらいました。そのほか、清掃、器具器材の準備や洗浄、お薬処方の準備、洗濯物の片付けや整理、診察の見学など色々なことを体験してもらいました。担当の先生が現場の視察に来られ、学生の動きをカメラに収めておられました。
いつものことながら当院のスタッフにも指導を分担してもらいました。
今後も要望があれば、これから日本を背負って立つ若い人に、また、地域のために役立つことと思いますので、当院スタッフの協力を得ながら続けたいと思っています。
なお、趣味や自己PR欄に、『野球が好きで8年続けている、飼っている兎と遊ぶ、兎の知識はある』、『音楽を聴く、体を動かす、愛犬と遊ぶ、おとなしい性格だけど、やる時はしっかりやる』、『読書が好き、一つの見方にこだわらない』とあったのはそれぞれでおもしろいなぁと思いました。
いちょう橋のジョウビタキ♂ - 2018年11月01日
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この秋、初認のジョウビタキ♂、昭和記念公園のいちょう橋欄干にて。
いちょう橋とかたらいのイチョウ並木 上のジョウビタキ♂はこの橋の欄干にいました。
マルチーズ 女の子 両目の重度結膜炎 After&Before - 2018年10月20日
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今回は、重度の結膜炎で悩むペット(マルチーズ、13歳、♀避妊済み、BW 1.9Kg)の事例を簡単にご紹介致します。
前々から両目のメヤニがひどく、瞼がくっついて開かないほど
にひどいとのことで来院された子です。
目薬による点眼治療を始めると改善は見られていましたが、
治療のレベルを下げると再発の兆候が出て良くない印象でし
た。なかなかスパッと改善しないということで、両結膜の培養
感受性試験をお勧め致しました。
[0082 3400 NKNSHR]
その結果は、両目からブドウ球菌(スタフィロコッカス・インターメディウス Staphylococcus intermedius)とジフテリア菌(コリネバクテリウム・ジフテリアエ Corynebacterium diphtheriae)の2菌種が検出され、感受性試験の結果から、両目共に効果が期待できる抗生剤はアモキシシリンクラブラン酸とファロペネムの2剤ということでした。
当院では、ファロペネムを使い経過を見守りましたが、順調な改善は見られ、現在は目薬のみでの経過観察に入っています(写真左側)。飼主様もとても安堵されています。
効果が期待できる抗生剤の種類はかなり限定(2種類のみ)され、この子に合った薬が少なく今までうまく合致しなかったことが再発を繰り返す要因だったと思われました。
SARDS サーズ (4) - 2018年10月10日
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SARDS(サーズ: 突発性後天性網膜変性症候群)に罹患した犬は、一般的に数日から数週間の間に急激な視力喪失を示します。この視力の衰えはあまりに急激なため、かえって飼主の方も気づきやすいようです。患眼の病理組織学的検査の実施例は少ないのですが、光受容体の外側セグメントの喪失を示し、網膜電図(ERG)検査では消失型となります。
臨床的に正常な眼底所見を伴う場合、この消失型ERGは本SARDSの顕著な特徴と言えます。通常、ERGにはその影響が現れない視神経炎や頭蓋内腫瘍など他の神経学的原因による急性視力喪失と鑑別することができます。
一般に、SARDS(サーズ: 突発性後天性網膜変性症候群)罹患犬は明らかな神経学的徴候(発作や痙攣など)を示しません。しかし、一部の患犬では、急性視力喪失と全身性の症状との関連が疑われる興奮性を示すことがあるとされています。当初の診察では、眼科検査の所見は正常であるか、もしくは視覚障害の程度を明らかにできる所見は得られません。特に、眼底は正常像を示します。
視覚障害の度合いと一致しない網膜の微細な変性または血管の変化は見られることはあります。一般的な網膜変性もしくは萎縮で見られる明白な眼科的徴候(網膜の菲薄化による過度のタペタムの反射性亢進、網膜血管構造の減弱、視神経乳頭の蒼白化など)は、SARDS発症から数ヵ月後に現れるとされています(つづく)。
SARDS サーズ(3) - 2018年06月1日
SARDS サーズ(2) - 2017年11月1日
SARDS サーズ(1) - 2017年08月15日
中学生(小平五中)の職場体験学習 2018 - 2018年10月01日
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今年の小平5中の職場体験学習は、昨年同様3日間[2018(H30)
年9月11日、12日、14日]受け入れました。
右端は今回担当していただいた当院の動物看護師(Veterinary
Nurse)です。
小平五中の職場体験学習は、2014(H26)年からスタートし3年
目を迎えます。今回も2年生3名での参加でした。
動機は、三人三様で『将来、動物関連の仕事に就きたい。』、『動物病院での仕事や動物への知識を深めたい。』、『将来、動物と触れ合える仕事をしたい。』などでした。
1日目は初めての体験でもあり、緊張と立ち仕事で腰が痛かったり、体も辛かったのではないでしょうか。今回は体調を崩し、横になって休んでもらうことが多かったです。でも、彼女らにとってはよい体験の場になったと思います。
職場体験とはいえ見学が主ですが、現場の内側から専門職の一端を覗く機会はいい経験になったと思います。診察が終わった後、 『お大事にしてください!』と患者様への声かけもやってもらいました。最初の内はやりずらかったようですが、頑張って挑戦してくれていました。
いつものことながら当院のスタッフにも指導を分担してもらいました。
今後も要望があれば、これからの日本を背負って立つ若い人に、また、地域のために役立つことと思いますので、当院スタッフの協力を得ながら続けたいと思っています。
なお、趣味の欄に、『絵を描く、縄跳び、清掃、バトミントン部』、『マイペース、音楽を聴く、絵を描く、美術部』、『大人が少し苦手、やる時はやる!、歴史が得意、美術部』とあったのは各々でいいなぁと思いました。
Shiba-Glaucoma-Genetic Evaluation-Prevention - 2018年09月01日
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今回は、『柴犬 緑内障の遺伝子検査 緑内障予防』という内容を実際の事例で簡単に紹介したいと思います。
以前、柴犬[女の子(♀)避妊済み]の目の健康診断の事例がありまし
た。若い1歳の柴でとても元気で、愛嬌に富んだ子です(雑誌の
取材を受けるほどです)。飼主様はとても可愛がっていらっしゃ
います。その気持ち よくわかります。
全身健康的で、目も同じく健康です。ペット保険には加入されて
おられます。今回の診察は健康診断ということで、保険の対象
にはなりませんが、飼主様も了承済みです。
目のスクリーニング検査(外観、痛みや視力の有無のほか、威嚇瞬き反応、対光やダゾー反射など)、眼圧検査、眼底検査(下の写真)を実施。
いずれも特に問題となる所見はありませんでした。
今後も定期的な目の健康診断は受けていただくようお伝えしてあ
ります。
『現在は、柴犬の緑内障遺伝子検査ができるようになっていますので、一度受けられては・・・』 とお勧めしておりました。柴犬の緑内障罹患率はほかの品種と較べるとダントツに高いのです。
私たちも日頃の臨床で実感しています。
先日、飼主の方から遺伝子検査の結果のコピーをいただきました(下図)。
結果は最も高い確率(レベル4)で発症する可能性ありの陽性所見でした。
現在3歳になるこの子は目薬による緑内障予防を始めていただいています。今後も飼主様と一緒に経過観察に取り組んでいくことになっております。今までの経験でも片眼が急性緑内障になった場合、もう片方の目も同じタイプの緑内障になる確率は非常に高いのです。そのような場合、目薬だけでなく、飲み薬(全身投与)も併用するのですが、それでも発症してくる怖さを経験的に学んでいます。緑内障は完治が難しい病気です。
● 急性緑内障は前ぶれなく突然発症し、激痛と失明状態に陥ります。
● 発症から1〜3日以内に眼科系の救急療法を受けていただく必要があります。
● 症状が結膜炎と似たところがあり、目薬で1週間ほど様子を見ましょうとなると、
視力の回復はできなくなります。
ペットの病気の遺伝子検査について興味のある方は、VEQTA(ベクタ) をご参照ください。
2. 東京学芸大学附属小金井中学校の職場体験学習 2018 - 2018年08月01日
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前回に引き続いての『2. 職場体験記事』です。
東京学芸大学附属小金井中学校の職場体験学習(2名)を今年
2日間[2018(H30)年7月10〜11日]受け入れました。
中学生諸君から質問が出て、スタッフ[DVM(獣医師) Doctor of Veterinary Medicine、VN(看護師) Veterinary Nurse ]が答えていました。
1.なぜこの職業についたのか?
DVM(獣医師): 漫画(動物のお医者さん)を読んだ事が目指したきっかけです。
DVM(獣医師): 小さい頃犬を好きになったことがきっかけ(散歩中の犬をほとんど触らせてもらってい
た)。
VN(看護師): 元々は獣医師になりたかったが、小さい時行った動物病院で細かいケアをしている看護師さ
んを見て憧れていたから。
2.仕事をしていて嬉しかったこと(素晴らしいと思ったこと)
DVM(獣医師): 処方した薬がよく効き、症状が良くなっていってくれた時、飼主の方と一緒に喜べること。
DVM(獣医師): 飼主様にありがとうと言われること。
VN(看護師): 動物の扱い方を褒められた時。
3.仕事をしていて辛かったこと(大変だったこと)
DVM(獣医師): 安楽死。
DVM(獣医師): 動物が非協力的なこと。
VN(看護師): 動物が亡くなること(長く通院していたりなど)。
4.どのような過程を歩んできたか? また、取得した資格はあるか?
DVM(獣医師): 麻布大学獣医学部獣医学科(旧淵野辺高等学校から進学)。
DVM(獣医師): 小→中→高→大学(獣医学部)。
VN(看護師): 小→中→高→専門学校を卒業し、1年間教育者としてトリマーの教育職に就いたが、体を壊
し療養したのち、現在の仕事に就いた。
5.忘れられないエピソード
DVM(獣医師): 安楽死や亡くなったペットとその飼主様のこと。
DVM(獣医師): ずっと診ていた子が亡くなってしまったこと(救えなかったこと)。また、結果はどうであ
れ、飼主様が、それでもアルバムや品、手紙などをくれること。今でも大切にしています。へこんだ時は見
ています。
VN(看護師): 亡くなったあとの見送る瞬間。その時、飼主様から泣いて感謝されたこと。
6.どんな人がこの職業に向いているか?
DVM(獣医師): 好きな事や面白いと思える事に夢中になれる人。
DVM(獣医師): タフな人、心身共に強い人。
VN(看護師): 動物を好きなことはもちろんだけど、ただ好きなだけではやっていけない。
自分の体を大切にできる人(私が体を壊したので、健康を保つことが大切と強く伝えた)。
このようなやり取りは、本人達の前向きな気持ちが出ているように感じ、とても面白い企画と思いました。
1. 東京学芸大学附属小金井中学校の職場体験学習 2018 - 2018年07月14日
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東京学芸大学附属小金井中学校の職場体験学習(2名)を今年
2日間[2018(H30)年7月10〜11日]受け入れました。
同校からは初めての参加で、今回は2年生2名でした。
「私の夢は獣医師です。」で始まった今回の体験学習、二人
とも将来は獣医師をめざすという希望でした。
今回動物病院を選んだ動機は、小さい頃からペットに慣れ親し
んだ小さい頃からの体験感覚がベースにあるようでした。
クーラーの効いた屋内とはいえ、外は猛酷暑の夏。初めての体験学習で緊張することもあるでしょう。
倒れそうになったり、気分が悪くなったらすぐに言ってくださいと伝え、気持ちをしっかり持って臨むように励ましてスタート!
1日目は初めての体験でもあり、緊張と立ち仕事で腰が痛かったり、体も辛かったのではないでしょうか。でも、彼等にとってはよい体験の場になったと思います。
治療の見学 二人とも緊張感はあまりなく、ざっくばらんな印象で
した。病気の動物への接し方や獣医師がどんな仕事をしているの
か、興味があったようです。
入院室(犬)の清掃
院内は清潔第一と
いうことで清掃も
やっていただきま
した。
担当の先生も現場確認でいらっしゃいました。診療の合間を見て実際の聴診のほか、眼科検査の見学、器具器材の準備や洗浄、お薬処方の準備補助、洗濯物の片付けと整理、診察の見学など様々なことを体験してもらいました。
入院室(猫)の清掃
当院はISFMのGOLD認定を受けており、清掃の基準維持にはふだ
んから努力しています。中学生諸君にも手伝ってもらいました。
診療(採血)の見学補助
職場体験とはいえ見学が主ですが、現場の内側から専門職の一端を覗く機会はいい経験になったと思います。この2日間共手術があり、2日目は学習時間を過ぎて自発的な手術見学を希望されました。直に手術を見る機会はいい経験だったかと思います。血を見て倒れたり、血は見たくないなど不安なことはありませんでした。
いつものことながら当院のスタッフにも指導を分担してもらいました。
今後も要望があれば、これからの日本を背負って立つ若い人に、また、地域のために役立つことと思いますので、当院スタッフの協力を得ながら続けたいと思っています。
なお、趣味の欄に、『地域の野球クラブに所属』、『野生動物保護の獣医師になりたい』、『動物との触れあいが好き』、『動物の世話委員会に所属』とあったのはそれぞれでおもしろいなぁと思いました。自分の想いを大切に育てて欲しいと思います。
PS: 今回は中学生諸君から質問が出て、スタッフの獣医師、看護師が答えるという一場面がありました。
1.なぜこの職業についたのか?
2.仕事をしていて嬉しかったこと(素晴らしいと思ったこと)
3.仕事をしていて辛かったこと(大変だったこと)
4.どのような過程を歩んできたか? また、取得した資格はあるか?
5.忘れられないエピソード
6.どんな人がこの職業に向いているか?
これらについては第二弾でお伝えしたいと思います。こうご期待!!
SARDS サーズ (3) - 2018年06月01日
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SARDS(サーズ: 突発性後天性網膜変性症候群)は、一般的に中齢期から高齢期に発症し、中等度の肥満の犬に多く見られます。これまでの報告では、罹患犬の平均年齢または年齢中央値は7〜10歳とされています。罹患犬の60%〜90%は雌で、その大部分は不妊手術を受けています。今だSARDSの遺伝的素因は明らかにされていません。いずれの品種も罹患する可能性はあるとされています。
最新の報告では、最も診断件数が多いのは雑種犬とされていますが、ダックスフンド、ミニチュアシュナウザー、パグ、ブリタニー、ビションフリーゼ、ビーグル、マルチーズ、アメリカンコッカースパニエル、ポメラニアンおよびシーズーを含む小型品種でも報告されています。
私たちは、日頃の診療で、ダックスにこの病気が非常に多いという印象を持っています(つづく)。
SARDS サーズ(2) - 2017年11月1日
SARDS サーズ(1) - 2017年08月15日
清流に浮かぶコガモ - 2018年05月06日
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冷たくて きれいな水の流れに浮かぶコガモ
同一個体です。
コガモのつがい - 2016年04月01日
新しい白内障手術装置センチュリオンの導入 - 2018年04月01日
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白内障手術装置センチュリオン ビジョン システム Centurion
Vision System (日本アルコン) を新しく導入しました。
当院では4世代目となります。
今まで8年間使用していたインフィニティーの次世代機です。
都市公園でのツグミ - 2018年03月01日
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都市公園でのツグミ 少しづつ春めいてきました。
トイプードル、両目の流涙症にワンクリーン - 2018年02月15日
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文責: 獣医師 石井 一光
今回は流涙症について簡単にご紹介します。
いつも涙を流している、目の周りの毛が赤茶けてきたということで気付かれる飼主様
は多いと思います。
今回の子はトイプードルの5歳、男の子で、ここ2年で涙焼けがだんだんと進んでき
たということで来院されました。
この病気は作られる涙の量が多い場合や、涙がうまく鼻に抜けていかない場合などに起こります。涙の量が多いというのは、逆睫毛や異物による刺激や痛みや眼瞼炎による涙腺の炎症から一時的に涙の過剰生産が起きてしまっている状態です。また、生まれながらにして涙液量の多い子もいます。
一方、涙がうまく鼻腔内に排出できない時にも流涙症は起こります。
涙には鼻腔内への続く、涙点〜涙道と呼ばれる通り道があります。作られて目の表面に潤いをもたらした涙は、上まぶたと下まぶたの目頭付近にある涙点(左右上下で計4ヶ所の小さな孔)から、涙道を通り鼻腔内に排出されます。
この涙点が生まれつき、一部あるいは全て無かったり、鼻までの通り道(涙道)の途中に詰まりがあったりすると、涙はうまく流れず、瞼からあふれてしまいます(流涙症)。
このような問題があると、眼の周りの被毛の色が変わったり(涙焼け)、眼周囲がただれて皮膚炎を起こす事もあります。
今回紹介した子では、左に示したように下瞼の涙点は両目とも確認できませんでし
た。恐らく先天性のものと考えられます。
今回の子に対しては、ワンクリーン(千寿製薬)という目薬にて対処しています。
左の写真は、ワンクリーンでの点眼を始めて三ヶ月後の様子です。
改善は十分にみられているようです。飼主様は満足されています。
このように目薬などで症状を緩和し、うまく病気と付き合っていくのはとても良い方
法だと思います。
アトリ(獦子鳥、花鶏) - 2018年02月01日
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アトリ(獦子鳥、花鶏) 石粒を蹴り飛ばして餌に一直線 目線での撮影、鳥の意気込みを感じます。
ねこのきもち2月号(2018)が出ました - 2018年01月03日
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ねこのきもち誌2月号(2018年)が出ました。
[Vol.153 2月号 2018年 P,62〜69]
昨年〔2017(H29)年〕の11月2日(木)に取材を受けたものです。
『症例写真でよくわかる! 猫がかかりやすい
目の病気』と題するコーナーです。
ふだん何となく見てる愛猫のこと、具体的に的
を絞って『CHECK こんな症状は見られません
か?』と問い、猫の目のチェックポイントをビ
ジュアルに紹介しています。
見る(観察)時のポイントは痛み、汚れ、視力の3つです。
今回のカテゴリーは以下のようです。
『最も多い! 代表的な目の病気 結膜炎と角膜炎』
目を開けにくそう、涙が止まらない、充血する、目ヤニが大量に出るなどについて紹介しています。
『ほかにも知っておきたい目の病気』
高血圧症(シニア猫)、角膜穿孔、角膜分離症、緑内障、白内障、ブドウ膜炎、
チェリーアイについて紹介しています。
『コツをつかんで目薬上手になろう!』
点眼薬、眼軟膏の付け方、目の病気Q&Aについて紹介しています。
当院は『目のヘルスケア』のための 予防眼科 に力を入れ、気づきにくい初期の所見を見つけ、予防に導きます。
2018(H30)年 新年明けましておめでとうございます。 - 2018年01月01日
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皆さまと愛するペットにとりまして良い年でありますように。
ヒガラ(日雀) - 2017年12月01日
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ヒガラ(日雀) こんなぶら下がり状態で採餌する姿をよく見かけます。
スズメよりも小柄で、カラ類の中では最小。